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冷却技術の紹介 ヒートパイプ / ベイパーチャンバー

高い熱量の冷却やヒートシンクの設置スペースに限りがある場合などに活躍する、ヒートパイプやベイパーチャンバーなどの二相流冷却技術。

熱拡散における抵抗がほとんどかからないために熱伝導において個体金属よりもはるかに高い性能を発揮し、主に省スペースと高性能が合わせて求められる高スペックな環境に用いられています。

そのような点から性能の向上を求めつつより薄い構造へと、電子機器の小型高性能化により求められる高い要求に応えられるよう、現在も進化している分野です。

ヒートパイプ

中空の金属パイプ内に封入された冷却液が、熱により気化と液化を繰り返す仕組みによって熱移動を行うシステムです。

熱により気化した冷却液がパイプ内の最冷点に向かって流れ、パイプ内最冷点で冷却されて液化するとパイプ内壁にあるウイックを毛細管現象により伝って再び加熱点への移動を繰り返します。

従来の冷却ソリューションよりも多くの熱移動を可能とし、構造重量も軽量であり、可動部分を必要としないため製品寿命も長いという優れた冷却ソリューションです。

毛管の表面構造(銅メッシュ、銅粉末焼結、溝構造、複合素材ウイック)や冷媒内圧の調整により、薄型化への対応やヒートパイプ特有の角度の依存性に対する問題にも対応しております。

ベイパーチャンバー

加熱された冷却液が気化しベイパーチャンバー内を対流し、冷たい面に接すると熱負荷を放散して液化するヒートパイプ同様の原理をもった仕組みです。

従来の個体金属によるヒートスプレッダよりもはるかに優れた熱性能をもちますので、小型・薄型化と高い熱拡散性能が合わせて求められる場合などに使用されています。

ヒートパイプ同様に薄型化によるモバイルデバイス等への対応や、優れた熱拡散性を活かしたヒートシンクのベース部分として、今後もさらなる需要が予想されています。


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